「胃腸にくるかぜ」とは、熱やだるさ、おなかの不調を伴う状態で、正式には「感染性胃腸炎」と呼ばれます。これはウイルス感染によって胃腸に炎症が起こるもので、一般的な風邪とは異なります。
主なポイント:
感染性胃腸炎の特徴:
ウイルスや細菌によって引き起こされる。
発熱やだるさが共通の症状。
人から人へ感染しやすい。
対処法:
水分と栄養補給:脱水を防ぐため、白湯や常温の飲み物を摂取。経口補水液の摂取
吐くときの姿勢:誤嚥を避けるため、下を向く姿勢を取る。
下痢を止めない:異物を排出するため、むやみに下痢止めを使わない。
漢方薬の活用:感染性胃腸炎に効果的な漢方薬には、次のようなものがあります。
半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう) 胃腸炎治療の基本ともいえる漢方薬で、心窩部痛や腹鳴、お腹のゴロゴロといった症状に有効です。
五苓散(ごれいさん) 水逆などの症状に有効で、エキス剤を少量ずつ舐めることで摂取します。
柴胡桂枝湯(サイコケイシトウ) 体の中の熱や炎症を抑え、胃腸を元気にし、下痢や嘔吐、吐き気で消耗した体力を補うはたらきがあります。
桂枝人参湯(ケイシニンジントウ) ノロウイルスなどのウイルス性胃腸炎に即効性があると言われています。
感染性胃腸炎は自然に回復することが多いので、特に基礎疾患等がなく、症状が軽微な場合は経口補水液を利用しながら漢方薬で対処するのがおすすめです。
しかし症状が重い場合は早めに医療機関を受診することが重要です。
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